2009年10月23日金曜日

ポアロのこと

昨日はうちの犬「ポアロ」の16回目の誕生日だった。

京都南部の前の家の時、近所の犬が子供を生んだ。その3匹の中から娘が一番気に入ったのをもらってきて、そのころ放映されていた名探偵ポアロから名前をいただいた。親父は、おそらく裏の筋のシバ犬ではないかという噂。とても元気で面白い犬だが、決して野生を捨てきらないところがあって、指先を触らせなかったし、道を歩く宿敵の犬の飛び掛って、逆にやっつけられるという事件もあった。

それが、昨年秋ごろから、少し後ろ足がもつれるようになった。そんな矢先、私達が留守中にリードのロープが足にぐるぐる巻きになっていたことがあって、首輪にロープをつけておくことができなくなった。それで家の中や、フェンスを作って、ある範囲内を自由に行動できるようにして一年なんとかやってきた。しかし、最近自分で立つことができないことが多くなった。深夜に鳴き声で目をさまされ、体を起こしてやってオシッコをさせたりする。祖母の介護を母がしているのをよく見ていたけど、犬も人間と全く同じだ。まず後ろ足が弱くなって、だんだんと散歩もおぼつかなくなる。やがて、寝たままオシッコをしたり・・・、犬用オムツシートはもちろん、食事もスプーンで食べさせている。

ポアロは息子や娘が難しい時期に入るころから今まで、ウチの家族と暮らしてきた。私が機嫌が悪かったり、家族にトラブルがあった時、いつも話相手となり、気持ちを落ち着かせてくれ、感謝している。家族のストレスをかなり和らげてくれた。若い頃はよくお腹を上にして服従の姿勢をしたけど、このごろそういう反応はもうない。けれど、餌をやってから、目を見て頭を撫でてやるとき、目と目で話ができる。「お互い、年とったなあ」と言っているのだろう。

もうすぐ教室の作品展だ。今年も元気に生徒の皆さんの様子を見ていてもらいたい。