2010年3月29日月曜日

バンドソウの故障原因発見

ウチのデルタ14インチバンドソウはMade in Americaで20年近く使っている(正確な購入年は忘れた)。それが、昨年ぐらいから、ときどき回らないことがある。何度かスイッチを入れたり、手でホイールを回すと直っていた。でも、昨日はそれが頻発し、とうとう寿命かなと、困っていた。

単相誘導モーターは、そのままでは回り始めないのでコンデンサーで電気の位相をずらせ、それで回り始める力を得ている。だから、コンデンサーが悪くなっていると思い込んでいた。それで、昨日は三相のモーターに入れ替える決心をして注文までした。しかし、単相誘導モーターについて検索していたら、ひとつだけ以下のような書込みを見つけた。

「多くの誘導モーターでは、始動コンデンサで回転が始まったら、遠心力でコンデンサを切り離し直結するような機構があって、その動きが悪くなることがある。大抵はモーターのプーリーをつける回転軸の反対側にそれがあるので、潤滑剤でも拭きかければ直ります。」

今朝早速、モーターの裏側のプレートをはずして、その機構があることを確認した。何度かスイッチを入れたり切ったりして、動かない状態の時には、始動すべき位置までそれが戻っていないことが確認できた。原因はこれだったのだ。CRC556を稼動部分に拭きかけ、動きをよくしたら、問題なくスイッチが入るようになった。

早速、昨夜monotaroに注文した三相モーターのキャンセルを電話したけど、間に合わないかもしれない。でも、モーター自体、寿命が近い様子なので、ダメなら交換するための備えと考えて諦めよう。

とにかく、原因がはっきりして、よかった。単相誘導モーターをお使いの皆様、このようなトラブルがありましたら、参考にしてください。

2010年3月8日月曜日

SAWSTOP

ウチの工房は開設10年を経過したけど、その間木工機械による大きな事故は起こしていない。絶えず注意を喚起しているとはいえ、起こる可能性はいつでもある。趣味の教室なので、いっそう恐い。

SAWSTOPという丸鋸盤、ご存知の方も多いだろう。指が丸鋸刃に触れた瞬間刃が下がって、大きなケガをしないという、今までにない発想の丸鋸盤である。アメリカの国内価格は、中級モデルで3000ドルくらいなので、興味があって、見積をとってみた。
この機械は、欧州のメーカーと同様、代理店を通しての販売しかしていない。日本では名古屋のフクモトという機械屋さんが扱っている。先日そこに機械のパンフレットと販売価格の資料を請求した。その価格は94万円であった(○_○)。

実際の納入価格はもっと安いのかもしれないし、代理店の存在価値やマージンの必要性も充分理解している。しかし、あまりに高い、理解できない。「指を落とすことを考えたら安いだろう」という脅迫的価格に思える。この価格を見た瞬間、ブログに書かずにいられなかった。