2010年5月28日金曜日

工房外壁塗装

展示会や個人的なことで疲れていたけど、前々から「塗らないといけない」と思っていた、工房北側と東側の塗装をやっと始めた。

サドリンクラシックのグレーアンバー色を塗っているが、西側と南側は6年ぐらいでかなり禿げてきたので、塗りなおしている。日光の良く当たる面から劣化しているので、太陽光の力が一番強く影響しているようだ。耐光性をよくするために、かなり顔料が入っている。これが、すぐに下に沈む。だから、下げ缶に小分けしてからも、刷毛で頻繁に混ぜながら塗る必要がある。慣れない高所作業でもあり、最初はうまく塗れなかったが、しばらくするとコツがつかめてくる。”のんべんだらり”と塗ると、塗料が乗らない。それで、最初は塗るべき範囲のところどころに刷毛で塗料を置き(まくばり)、それを所定の範囲に延ばすように塗るのだ。よく聞く塗装の基本だと思うけど、それが実感できてくる。

このデンマーク生まれの塗料は、日本ではあまり好まれないように思う。基本的にオイルフィニッシュ塗料であり、吸い込む量が多い割りに塗膜ができにくい。木目を生かしながらの外壁塗装の意味を理解されていない顧客の場合にはクレームが出そう。で、プロはもっと塗った感じがあり、かつレべリング性能の良い塗料が好まれるに違いない。余談だけど、写真で見える横方向のムラは、最初に塗った塗装屋さんの仕事。残念ながら、プロの塗装屋さんとしては情けないレベルだった。

疲れるので一日に幅4mずつ塗るつもり。庇があってハシゴがかけにくい東側は困難そう。とにかく、ハシゴから落ちないようにしないとね。

2010年5月25日火曜日

ピアノの修理

うちにピアノが一台ある。それはカミさんが子供の頃におばあちゃんに買ってもらった、ヤマハU1という機種で、ヤマハの極めて初期のアプライトピアノだという。それを近所の音楽教室を運営する会社に頼んで、調律してもらっていたが、今年の調律で、「糸も切れ掛かっており、大々的な修理が必要。費用もかさむので買い換えてはどうか」と、同行してきた営業マンが売り込んできた。カミさんは長年使い込んだピアノを手放す気になれず、修理の見積をとってみた。その結果、最低でも60万円弱という見積。新品を売りたい営業マンの戦略も感じられ、どうも納得がいかない。それで、ネットで探して、最近独立された個人のピアノ修理・調律の方に見積をとってみたら、修理費用は数万円だという。

その方に、ピアノの修理を依頼した。ピアノから鍵盤や稼動部分を取り出し、それを持ち帰って修理し、その後一日近くかけて、ウチのピアノに取り付け、調整された。その方の話では、このピアノは金属部分も今ではめずらしい鋳物製で良い木が使ってあって、とてもやわらかい良い音がするという。

さて、帰って気たピアノの音を聞いて、弾いている本人はもとより、ピアノのあまり興味のない私も驚いた。とても繊細で美しい音に変身していたのだ。本当に買い換えないでよかった。ピアノを売る営業マンの言うことを信じていたら、こんなに良いピアノを手放すことになっていたわけで、実に恐い。

修理された方の話では、修理に5万円以上かかる場合は、よく検討した方がよいとのこと。また「ノルマで新品を売りたい一心の営業マンの言いなりになってはダメ」とも。なんか、家具にも通じる部分があるようだ。

2010年5月1日土曜日

リフレッシュ

このところ、いろいろあって、遊びに行っていない。しかし、気分転換に思い切って昨日4月30日に京都の街へサイクリングに行ってきた。心身ともにリフレッシュしないとね。

連休の狭間で渋滞が心配だったけど、案外素直に京都東ICにつく。意外にも高速料金が1050円で済んだ。市内へ入って二条城近くのコインパークに車をとめる。木工家のKさんから一日1000円のところがあったという情報を聞いていたけど、大通りの側で自転車を出すスペースがあるパーキングを発見、昼間上限1200円で妥協する。京都でも空地にコインパーキングが増えているようだ。喜んでいいような悪いような・・・。

昼飯は近くの京都三条商店街にある、ごく普通の麺類屋さん。二人でにしんそばとチャーハンを頼む。ごく普通の麺なのだが、にしんがうまいし、チャーハンが超うす味。京都の味がええなあ。さて自転車を組み立て、歩道が広くて快適な御池通を東へ進み、鴨川の東側を南下、五条大橋に至る。ここから清水寺をめざす。ところが清水寺への道はあまりに観光客が多いのでパスし、高台寺のあたりから円山公園への道に入る。このあたりは世界的な観光地、そのうえ修学旅行の生徒の集合場所になっていたりで落ち着かない。それでも知恩院の立派な山門あたりから人影が少なくなり、平安神宮の鳥居を見て、琵琶湖疎水のインクラインのある蹴上まで行って左折、南禅寺、永観堂へ。そこからは哲学の道をゆっくり走る。多分このあたりが京都好きがよく来るところではないかな。銀閣寺までいくとまた観光客が多くなって、そこを素通りして、吉田山のふもとの道を御所へ。広大な御所の砂利道をぐるっと回って、丸太町から御池通りへ戻って、パーキングに帰り着いた。

自転車をしまってお茶でもしようと、また商店街を歩く。ええ店ないなあと思っていたら、外国人が入っている喫茶店があって、そこのメニューを覗き込んでいたら、タコ入道みたいな外国人がやってきて「どうぞ、お入りください」と言われて、思わず入ってしまった。古いスポンジが飛び出した椅子に座って、本日のコーヒーと抹茶パフェをいただく。店内の張り紙などを見ていると、どうもこの店は有名で、店の名は「らん布袋」というらしい。あとで調べたら、あのスキンヘッドのおっちゃんは裏千家の先生で、マスコミにも時々登場するカナダ人だった。二階では毎月落語会が開かれるとのこと。私達はそんなことは全く知らないで店に入ったのだが、それでかえって面白かった。

帰りも全く渋滞することなく、快適に高速代1050円で春日井ICまで着いた。連休の穴場を狙ったゲリラサイクリングはなかなか良かった。京都を離れてから、だんだんと京都が好きになっている。写真は「哲学の道」。