2012年9月27日木曜日

細かい作業後月下美人

「手考会出品用に今年も新作を作らねば・・・」と思いつつ、アイデアが浮かばず、結局10年くらい前に試作で終わっていた木製三段引抽斗の小箱を作ることにした。現物が目の前にあるのだが、これが予想以上に細かい作業の連続。こんなにシンドイとは、正直後悔しているが、ようやく目処が立ってきた。写真はスライド部分の工作で、一本の部材は13mm角なので、その細かさがわかってもらえると思う。



こういう細かい仕事をする時、キース・ジャレットの”The Melody At Night, With You”のしっとりしたピアノをエンドレスで流し、気持ちをゆったりさせながら仕事をすると時間を忘れる。気がつくと窓の外は真っ暗、ヨメさんが「今晩、月下美人が咲くよ!」と言う。夏と秋、二回咲くようだ。月下美人は毎年ブログに登場しているが、もちろんこれは今年の花。

2012年9月19日水曜日

今年の作品展案内状ができた

毎年10月末に工房で行っている作品展の案内状ができてきた。今回、グラフィックデザイナーの生徒さんにご協力いただき、デザインから印刷までお願いできた。やはり出来栄えが違う。Mさん、ありがとうございます。



手前味噌ですが、ウチの作品展は本当に見応えがあります。プロの木工家さんの場合、時間や効率、強度、注文内容など、様々な制約を受けるのに比べ、アマチュアにはそんな縛りがなく、”自由”です。製品としての出来栄えではなく、作り手の熱意が率直に伝わってくる。だから、見て楽しいのだと思います。

2012年9月6日木曜日

高山へ

毎年9月初旬には飛騨高山で地元家具メーカーによる「家具の祭典」が開催される。土日休めないので、平日に行ける展示会は貴重。ほぼ毎年見に行っている。

11時頃に会場につくと、局地的な豪雨なのか、車から出るのも躊躇われるほど。なんとか会場に入ったが、雨のせいだろうか、メイン会場は少々寂しい。出展メーカーが減っているのか、展示も少ないように感じる。木の家具は見慣れていてインパクトを感じないのかもしれないが、正直なところ家具メーカーの勢いを感じなかった。飛騨のクラフト展の会場の方が、自分は面白かった。その半分にミュージアム飛騨があって「技の歴史」の展示がある。祭典の間、ここも無料で見ることができる。私は初めてだったが、飛騨の匠の歴史、たとえば平城京の造営に飛騨の職人が関わっていたとか、京都に飛騨の職人が集められたけれど、逃亡する職人が多かったなど、今まで知らなかったことが多くてびっくり。最後の方では皇居の新宮殿の椅子を黒田辰秋氏が設計して飛騨の職人さん達が作り上げた様子などがあって、興味深かった。この会場は写真撮影禁止マークがなかったので、少し撮影させてもらった。流石に凝った作りやなあ。



実は平湯温泉キャンプ場で一泊する用意をしていたのだが、会場を出てからも雨模様の空を見て、中止に決定。せっかく高山まで来たので、街歩きを楽しみ、高山ラーメンを食べ、帰路に。時間が早めなので、41号を南下し、飛騨小阪の温泉「ひめしゃがの湯」に入って、名古屋まで一般道で帰った。