2012年10月26日金曜日

木工教室作品展開幕

本日午後から第12回目となる木工教室作品展が始まります。今回の出品数は約110点で、手間のかかる箱物が多いかな。楽しみの木工なので、比べるのではなく、一品々を楽しんで見てもらえたらなと思います。28日(日)の17時まで。

2012年10月24日水曜日

万年筆

字を手で書くことがホントに少なくなった。99%以上、パソコンで文章を書いているので、漢字も忘れがち。それで手書きで充分な場合は、昔好きだった万年筆で書くようにしている。中字が好みで、やや太めのシェーファーを使っていたが、最近どうも調子が悪い。それで、高校生の時に万年筆好きの友達に影響されて買ったモンブランの万年筆をひっぱりだしてきた。なんと40年以上前のモノ。パイロットのインク(ブルーブラック)を入れたら、これが柔らかくて実に快適。ネットで調べてみると1960年代の製品で#32というモデルらしい。発売時の定価は6000円、当時三宮にあったダイエーの万年筆売場で半額ぐらいで買ったと思う。今は程度の良いものであれば3万円くらいで取引されているらしい。こんなに長く使えるのだから、パソコンよりも万年筆の方がよっぽど偉い。

2012年10月17日水曜日

外部塗装

もうすぐ作品展なので、その準備をしている。今日は入り口付近と工房南側の格子の塗装をした。工房建物は以前に塗っているが、今回の格子は初めての再塗装。


家具と違い、外壁塗料は極めて過酷な条件におかれる。特に日光による劣化が激しいようだ。この格子は以前南側に山があったため比較的長持ちしたが、山がなくなってからは直射日光があたり、劣化が速くなったようだ。塗料はサドリンクラシックのグレーアンバー色。シャバシャバで、防腐剤と顔料が入ったオイルフィニッシュに近い塗料。良く言えば「木の持ち味が生きる」、悪くいえば「肉持ちが悪く、塗りにくい」。一般の方だと、頼りない塗料と思うだろう。塗った効果がわかるように塗るためには、一度塗って、少し染み込んでから、その上に塗料を置く感じで重ねないと、色が付かない。今さら塗料を変えるのもリスクがあるので毎回これを塗っているが、紫外線の強い日本なら、もう少し粘度があって顔料の層ができる塗料の方がいいように思う。

「木の家はいい」と言われるけれど、外壁の劣化、虫食い、反りや収縮、など弱点も多い。それらを覚悟する必要がある。

2012年10月7日日曜日

手考会作品展

東京へ行ってきた。第9回手考会作品展を見るためである。案内状には「手考会は、日本の伝統木工技術である手道具や手加工の基礎的技術の習得を目的として活動しています。」と書かれている。今年はまさにその通りで、全メンバーが「A4の書類が入る文箱」を課題として作り、中央に展示されている。会の原点に戻り、鉋身の巾を超える広い板を調子を整えた平鉋で枕が出ないよう綺麗に削ることを重視しているのだ。こんな展示会にあって、機械をかなり使って作った私の作品は少々場違いだった。私を含めて、教室では作るというプロセスよりも、出来上がりのイメージが先行している場合が多い。日本の伝統的手道具を使いこなしていく技術継承の意味においても、手考会の方向性は良い手本として再認識した。

久しぶりの上京なので一泊して翌日は美術館や街歩きを楽しんだ。朝一番は復元された東京駅を見た。林立する大商業施設より、これは断然良い。