2013年6月17日月曜日

手鋸でひき割り

厚い板から薄い板を切り出す”ひき割り”は帯鋸で行う場合がほとんどだが、機械がない時代は手鋸でやっていたはず。先日、厚さ約8mm、巾15cm、長さ23cmほどの桐の板から3mmほどの薄板を作るのを手鋸でやってみた。



ケヒキで切れ込みを周囲に回した板をバイスで垂直に固定し、替刃式両刃鋸の縦目で四方のコーナーからケヒキ線に刃を入れるように切り込んでいく。元の板が少し湾曲しているので、それに対応するようにしながら、軽く鋸を入れていくのは機械では無理。柔らかい桐でもあり、意外と簡単に薄板が二枚できた。



中央部に段差ができてしまったが、バンドソウより歩留まりはよかった。機械があると機械ばかり使うようになるけれど、自分の腕をたよりに手鋸でひき割り作業をするのは楽しかった。

2013年6月8日土曜日

バンドソウ:ベアリング交換

ウチのデルタ14インチバンドソウは最後期の米国製で、購入年は覚えていないが、20年数年?使っている。教室を始めてからでも14年目で、今でも使用頻度はトップクラス。ブレードガイドのベアリングは5回以上交換しているが、大切なプーリーのベアリングは交換したことがなかった。しかし、このごろ、どうも刃の位置が安定しないので、思い切ってベアリングを交換することにした。米国製ではあるが、ベアリングは日本のNTN品番6202Zなので、入手は簡単で安価だ。



プーリーは写真のようにコクタンの棒で心棒に当て、木槌で軽くたたいて、外すことができた。プーリーの表裏両面に固くはまっているベアリングも、同様にして、堅木の丸棒を使って木槌で慎重に何度も軽く叩くことで外すことができた。ベアリング抜きを持っていないと、場合によってはとても苦労することがあるかもしれない。古いのが外れれば、新しいのを入れるのは簡単だ。外したベアリングを手で回してみると、磨耗が進んでいるのか、ゴロゴロ感があり、もう寿命だと思った。下の駆動側プーリーのベアリングも交換したいが、大変そうなので、日を改めて実施することにした。



びっくりしたのは、プーリーの裏側にホイールバランスをとるため、重さの調整をした跡があったこと。結構ちゃんとした仕事をしているのに正直感激した。新しいベアリングになったバンドソウは、振動が少なくなったせいだろうか、同じブレードなのに、交換前より切れ巾が小さくなった。