2013年7月28日日曜日

北海道旅行

教室夏休みの最初に、再訪したかった北海道へ4泊5日で行ってきた。家を空けるため、庭の草花などへの水遣りや通販のこともあり、本当はもっと長くしたいが、5日ぐらいが支障がでない限界だ。セントレアに格安航空会社が就航して、北海道への航空券が安くなったことも後押しした。ただし、格安とは言え、よい時間帯は結構高くなるし、預ける荷物にお金がかかったりする。結局、時間のよい便がとれて安心感のある、ANAホテル一泊付きプランにした。オフシーズンなら北海道往復が2万円以下だろう。名古屋から東京へ新幹線で往復すれば2万以上するから、北海道へ行く方が安いことになる。午後の便で札幌に到着し、札幌市内を歩く。テレビ塔や大通りは名古屋と似ている。そこにはビール祭りがあって、これも名古屋と同じだった。

二日目朝、北海道大学を見る。無料で見れる博物館はよかった。その後レンタカーを借り、高橋三太郎さんの工房へ。そこは北欧と勘違いするほどのすばらしい工房と住居で、奥様と老齢のワンちゃんも交え、楽しい時間を過ごさせてもらった。北海道の風土はスウェーデンに似ているように思うし、北欧の人は北海道へ来ると「自分の国によく似ている」と感じるとのこと。その後モエレ沼公園をレンタサイクルでぐるっと見てまわり、札幌芸術の森で開催されている椅子100人100脚展を見た。



二日目の夜は、支笏湖でキャンプの予定であったが、夕方から雨が降り出すし、明日からもずっと悪天が続くというので、急遽苫小牧市内のビジネスホテルに宿をとった。ホテル近くの”パスタデドーモ”というイタリアンの店は、魚介類がいっぱい入った料理で美味しかった。

三日目からは純粋に観光である。白老にあるアイヌ民族博物館へ行く。朝一番だったので、たった4人のお客さんのために、アイヌに伝わる話や歌・楽器演奏などをしてくれ、とても印象深かった。和人がアイヌを追いやった歴史をあまり学校では教えない。その後、強風強雨の中、函館へ向かう。途中、国宝の縄文時代中空土偶が展示されている資料館に立ち寄り、夕方は小雨の中、五稜郭を見た。土方歳三で有名な五稜郭だが、その土木技術や規模は予想よりすごく、印象的だった。夜函館の街を歩いたが、観光客目当ての大規模な施設が大変繁盛している反面、昔からの地元の町は、寂れているように見えた。どの地方都市も同じような状況かもしれない。

四日目、徒歩で函館のメインの観光地をまわった。神戸、長崎とよく似た風景である。この日も山は霧に包まれており、山頂にのぼっても、夜景はおろか、昼の函館の景色も見えないにちがいなかった。次に私がキャンプしたかった東大沼キャンプ場へ行く。本当に落ち着いた静かな湖畔のキャンプ場で、ここでゆっくりしたいと思った。ここが無料とは信じられないが、そばにある北川商店さんが快適なキャンプ場を維持するのに貢献されていることに頭が下がった。キャンプ場を見学した後、八雲温泉おぼこ荘の立寄温泉へ。広い露天風呂を独り占めした後、90円のノンホモ牛乳が美味しかった。
 今日は二十年くらい前からの木工の友人、”WEST HORSE”の西馬さんがセルフビルド中のニセコの家に泊めてもらう。工事中の建物の二階で久しぶりの再会を祝し、いっぱいやりながら四方山話は楽しかった。

五日目、時には強雨の中をニセコから新千歳へ向かう。雨にたたられたが、北海道にはまたすぐにでも来たいと思った。今回はテントやシュラフなどのキャンプ道具を持ち込みながら、キャンプはできなかったが、今度来る時は、絶対に東大沼キャンプ場は外せない。空港近くのホンダレンタカーに三日間お世話になったNBOXを返し、正午の便に乗って暑い名古屋へ帰りついた。

2013年7月17日水曜日

「TAGE FRID」DVD

デンマークから米国に招聘されたTage Frid氏(故人)、その最晩年の製作姿を収めたDVDを購入した。Amazonでの購入だが、英国の業者から送られてきた。

教室を始める前も、始めてからも、彼の本”Tage Frid teaches woodworking"三部作には、絶えずお世話になっている。彼の木工は間違いなく、能率に走るでもなく、かと言って道具にコダワリすぎることもなく、奇抜なデザインではなく実用的ではあるが知性と個性が感じられる、要するに、非常にバランスのよい木工だ。わかりやすい英語で、多数の写真や図面が入り、時にはユーモアを交えた教科書で、実際にお会いしたことはないが、私の心の師匠だと勝手に思っている。

DVDは氏の家を出る時からスタートする。サム・マルーフのビデオでも同じようなシーンがあるが、奥さんとキスしてから、ホンダの車に乗って工房へ出発。製作例は、四方を留めで接合したキャビネットである。櫛型のテンプレートとルーターを使って、サネを入れる溝を多数掘っていくのは本にあるのと全く同じ。次にテーブルソウで小さなサネを作り、一度仮組する。そして、オープンタイムの長い接着剤で本組だ。別シーンのラミネーションでも、Cascamiteという尿素系接着剤を使っている。シックハウスが問題になり、ホルムアルデヒドの有害性が指摘され、この手の接着剤はまず使われなくなったが、接着作業の時間が長くとれ、とても使いやすそうだ。毒性に問題がなければ、使ってみたい。

彼の本を気に入っておられる方は、2千円程度なら買って損はないと思う。DVDでの彼の言動から、予想どおり、気やすく、面白い人であったという印象を受けた。好人物が良い作品を作るとは限らないが、難しい人が作った芸術的作品よりも、彼のような人が作るシンプルでありながら、よく考えられた家具が私は好きだ。

2013年7月5日金曜日

もう7月や

7月という響きは、これから夏が来るという感じだけれど、数字から見れば後半戦突入である。特別大きな行事があるわけではないのに、何かと忙しい。

今年4月から地域の保健委員にならざるをえなくなり、週一回は資源ゴミのステーションを見回り、時々会合や地域行事に参加する。昨日は地域の防犯パトロールとかで、夜町内を写真のような帽子を着用して歩いた。これで防犯効果があるとは思わないが、注意をしている地域であるというアピールにはなるかも。



自分がこの帽子をかぶると、反対に危ないオジサンに見えるような気もするが・・・。

本業の木工関係では、機械のメンテに追われている。20年くらい使っている機械は何かと不具合がでてくる。今日も朝からバンドソウでキュキュと変な音がする。どうも音はVベルトのあたりから発生しているようで、早速カバーをはずし、プーリーの位置などをチェックしてみると、上のプーリーのイモネジが緩んでプーリーの位置が3mmほどずれ、それでベルトのゴムが当たって、音がしているようだ。位置をなおして、音は消え、やれやれ。それで木を試しに切ってみると、どうも先週替えた刃の切れ味がイマイチなのが気になる。それで、手製の研磨機をひっぱりだしてきて、細かく、地味な20分の作業をする。研磨機のディスクは電気で回転しているが、モーターの乗った研磨機本体を左手で動かし、右手は刃を送って、刃の裏を慎重に当てる作業のくりかえし。長さ105インチの刃で1インチ3山なので、刃数は315個。ひとつ3秒かかるとすると、945秒、約16分だが、目が疲れてくるので、20分以上かかる。



でもこれをやると、切れ味が一ランクアップする。今は海外から輸入した刃を使っているが、どうも切れ味にバラつきが大きい。近日、日本のメーカーの刃を使ってみるので、違いを検証してみたい。

 話は変わるが参院選突入だ。ネットの世界、レストランの星の数はもうとっくに信用ならないが、政治関係のブログや、評論家のHP、はたまたFacebookなど、よほど注意をして読まないと、組織に属さない者は振り回される。テレビでも反原発デモの報道はほとんどないし、いったい何を信用してよいか、判断が難しい。が、とにかく、この狭い日本で、人間がコントロールに失敗した時暴走し、それを止めることができない原発、それを減らす方向を否定する政党、政治家は、信用できないと思う。