2014年12月25日木曜日

バルセロナからの女子生徒が帰国

9月末に来日、パスポートの滞在期限の3か月間をフルにつかって日本に滞在していたスペイン、バルセロナからの女子生徒、ピラールさんが12月23日に日本を離れました。12回も日本に来ている日本通ですが、それにしてもパワフルな行動でした。

以前紹介したWWOOFというシステムを利用し、最初は下呂方面の農場で、その後西尾市のカフェ併設の農場を宿泊場所とし、無償で労働力を提供しながら、ウチの教室にマンツーマンの鉋講習一回、通常クラスへのゲスト参加6回、計7回も参加してくれたことになります。もちろん受講料はちゃんと頂いています。 またウチの教室作品展の打上にも参加してくれました。

さらに10日間ほどは四国のお遍路さんに行って1番から33番までこなし、最後の一週間は来日したパートナーと神戸、金沢、富山、東京などの木工関連の学校や道具店、博物館を回っています。

3か月間で7回というのは、ウチの通常の生徒さんよりも多い回数で、それだけにお客さんでずっと居られるわけではなく、かなりシビアに指導したつもりです。やはり3か月間で研ぎや日本の道具の繊細な使い方を教えることは正直難しいと感じました。でもとにかく、このパワーと情熱には感心してしまいます。来年も日本語と木工を習いに再来日したいそうですが、その前に働いてお金を貯めねばと言っていました。

「何歳になっても新しいことを始められる!」というのは、気持ちの持ち方としては正しいでしょうが、現実には「学ぶことに適した年齢」があると思います。そんな年齢の時、木工であれ何であれ、思う存分吸収できることは大変素晴らしいことですね。

2014年12月18日木曜日

毎年のことながら・・・、プリンタのインクにイライラ

ニュースで報道されているように、名古屋は昨夜から雪で朝目がさめると一面の銀世界。まだタイヤも替えていないし、幸い出かけなければならない用事もないので、年賀状印刷をすることにした。

使うのはキャノンPIXUS860iというかなり前のプリンタ。普段はモノクロレーザーを使うので、インクジェットのこれは年賀状印刷にしか使っていない。 インクジェットプリンタはどれも「シアンがなくなりました」「ブラックがなくなりました」などと絶えず文句を言う。今年は「マゼンダ」のインクがなくなり印刷が中断。しかし雪の中インクを買いにでかけるのは避けたい。

ふとパソコンの画面に表示されたメッセージを読むと、「リセットボタンを押すと続行できます」と書いてある。とにかく何枚印刷できるかわからないが、押してみたら50枚ほど印刷でき、また止まった。それでまたリセットボタンを押したら動き出し、結局最初のプリンタ停止から約150枚のはがきを印刷できた。さすがに三回目にリセットボタンをおしても全く反応しなくなった。

今までは「インクが少なくなりました」とプリンタが停止したら、すぐ高いインクを買って交換していた。なんと無駄使いをしていたことか。機種によって違いはあるだろうが、「インクがなくなりました」の表示がでてからでもかなり印刷できることがあることは知っておいて損はないと思う。

2014年12月2日火曜日

やっぱりホームページが一番!?

12月のホームページを書きました。今月はほとんど木工と関係ない、私のルーツをたどる旅の記録です。よかったら、見てください。

宮本家具工房

 プロバイダの経営が難しくなっているようで、ブログの閉鎖が相次いでいます。私も去年ぷららからこのGoogleブログに引越ししたのですが、過去に書いたものを100%移すことはできませんでした。

流行のFacebookなどSNSのサービスも、自分が書いた物を残すという意味では不安が残ります。会社が「やーめた」と言えば、それでゼロになってしまう。さらに見たくない広告や裏の意図を持って誘導されるような書き込みも頻繁にあって、距離をおかざるをえない。

その点、ホームページは自分のパソコンの中にデータがあって、それをサーバーやクラウドにコピーしているだけなので、ネットが使えなくなっても、手元にデータが蓄積されていきます。自分は他人に見てもらうことよりも、書いたことの蓄積の方が大切と考えていますので、初心にもどり、ブログやSNSではなく、ホームページへの書き込みをこれから大切にしようと思っています。

あまり更新に熱心ではありませんが、これからもホームページをよろしくお願いします。



2014年11月13日木曜日

豊田市民芸館

以前、ある生徒さんから豊田市の民芸館のことを聞いていて、一度見に行きたいと思っていたので、昨日行ってきた。実は、ウチからも近い豊田市に民芸館があることは全く知らなかった。

豊田市民芸館

11月30日まで「柳宗理の見てきたもの」という企画展が行われている。

名古屋ICから長久手方面へ向かい、有料道路”猿投グリーンロード”を通って、”枝下IC”を出て南へ10分ほど。1号館から3号館まであって、1と2は有料(300円)、3号館は無料だが多数の和家具が展示されている。矢作川河畔の美しい公園の中にあって、大変立派な施設だった。

民芸館と言えば、松本や東京が有名ですが、東海圏の方はまずはここに足を運ばれては如何でしょうか。

2014年11月6日木曜日

京都ご苦労さん旅

ビッグイベントが終わり、「ご苦労さん」と自分にご褒美、昨日京都へ行ってきた。

朝10時ごろにJR京都駅から東1キロほどのところの一日800円のコインパーキングへ車を置き、自転車で宇治へ向かう。蛇足だが、京都の街家も維持できないところが多いのか、小さなコインパーキングが増えている。車で行くには便利であるが、京都の町独特の佇まいが少しずつ欠けていくようでちょっと淋しい。

宇治への大和街道を走るのは二回目で、東福寺や伏見稲荷前の旧道を多数の車や自転車・人を避けながら南へ下る。宇治川に出てからは川沿いの車の少ない道を選んで平等院まで片道15キロほどだった。流石に世界遺産に登録され改修工事が終わった時期であり、平日でもかなりの人出。小学校4年くらいの時に見てから約50年も経つ。権力のすごさに違和感を感じつつも、やはり美しい。

その後宇治川の中州でちょっと休憩し、京都へ戻る。途中、以前とてもおいしかった大和街道沿いにある”力餅”といううどん屋でおそめの昼食。具沢山でジューシーな稲荷寿司とあんかけのきつねうどん”たぬき”を食べ、大満足。

自転車をたたみ、車で御所へ向かう。御所一般公開最終日なのだ。車だと駐車料金3時間500円かかるが、入場無料。国民の税金で運営されているわけだから、あたりまえか。でも無料は嬉しい。

これも大学一年くらいに一度見ているので約40年ぶり。若い時には見えないものがこの歳になると見える。天皇制についての議論はともかく、世界でも珍しい皇室の長い歴史をこの目で見、感じることができるということは、よいことだと思う。
 御所車、結構大きい。後ろから乗って、降りるのは牛をはずしてから前かららしい。
有名な紫宸殿。中には下のようなえらい人の座るところが見える。
今の季節はいいけど、冬は寒かったやろね。
 庭とか、普段生活する間とか、いろんなところが見れて、なかなかよかったです。

夕方、知人の展示会を見て、家へ向かう。名古屋から京都は約150キロ、二時間少々と近い。この時期、観光客は多いけれど、やっぱり京都は楽しかった。

2014年11月3日月曜日

作品展終了

雨にたたられっぱなしでしたが、幸い撤収の時には雨がやみ、無事打上パーティーも終了。
ホームページの月刊記事ではもう少し詳しく書いてます。よかったら見てください。

宮本家具工房


2014年10月30日木曜日

作品展直前

毎年のことながら、作品展前は忙しい。昨日の中日新聞朝刊、展示会案内欄で一番目に掲載されたので、例年よりも新聞を見て来られる方が多いかもしれない。あとは好天を祈るばかり。

ぞくぞく作品が集まっている。今年は総数117点の予定。明日10月31日午後から2日(日)夕方まで、宮本家具工房にて開催。気軽に見に来てください。

2014年10月17日金曜日

スペインから

二か月ほど前、スペインの方から日本に行った際に木工の基礎を習いたいというメールが来ていた。正直なところ、「本当に来るかな?」と思いながらも、一日鉋講習の準備を進めていた。今日その人がやってきたが、初めのメールでは男性だと思っていたが女性だった。

日本好きで12回くらい日本に来ているらしい。お仕事は建築、特に博物館の内装などをしているとのこと。今回は3カ月の長期滞在で、WWOOFという国際的プログラムを利用して滞在されるらしい。WWOOFというのはWorld Wide Opportunities on Organic Farms,「世界に広がる有機農場での機会」の頭文字で、農場などで無報酬で働く代わりに宿舎と食事が提供されるという、若い人が外国に出向く時にはとても役に立ちそうなプログラムである。若い時にこのようなシステムがあれば、ぜひ利用したいと思っただろう。

彼女は下呂に一カ月ほど労働力を提供しながら滞在、そして今日私の教室に来て、来週は愛知県南部の西尾市にある農場やショップに行くという。下呂では辺鄙な山中の施設に滞在、稲ワラを束ねる作業などを85才のおばあさんに習ったりしたそうだ。ある部分、日本人より日本のことを知っている。

今日はマンツーマンで鉋とノミの研ぎ、組手加工の初歩を教えた。遠いスペインから、受講料と鉋代を支払ってもウチに来てくれたことに感謝。明日は通常の生徒さん達と共に、組手加工の続きを実習してもらう予定。

2014年10月10日金曜日

行事は重なる

不思議と行事は重なる。今週は火曜日夜に森林文化アカデミーでオーストラリアで木工学校を営む方の講演会があり、昨日は東京での「手考会」の展示会へ行き、そして今日の午後は蒲郡で精密な木製小箱の製作で世界的に有名な丹野さんの講習会がある。どうしてか知らないが、行事というのは重なるものらしい。

オーストラリアの方の講演は、同じく木工教室をやっている私には共感できる部分が多くて楽しかった。たとえばアリ加工や手で沢山のスポークを削りだす意味について、作業に無心で没頭できたり、木との対話ができることに意味があるとの答え。まったく同感だ。学校の技術スタッフについても 「スキル(腕)とコミュニ―ション能力の両方が備わっていることが必要で、腕だけの人はお断り」というのも「そのとおり!」と思ってしまった。

手考会は、伝統的な手道具を使っての緻密な作業の結果生まれた作品が多数展示されていたり、さまざまな樹種の板を削った見本が展示されていて、興味深いものがあった。

実は午前中一度行ってみたかった、柴又帝釈天に行ってきた。寅さんのイメージしか頭になかったのだが、予想以上に大変立派で、特に本堂奥の木彫展示と回廊でめぐる庭園はすばらしかった。
 参道の偶然入ったお店で、ノリのかかった団子とトコロテンを食べる。これがうまかった。このお店、映画では寅さんの実家の設定で、中に座って通りを見ると、まさに映画の雰囲気。寅さんファンではないが、とっても心やすらぐ場所であることは間違いない。


帰りの新幹線で久々にシュウマイを食べたら、陶器の醤油入れが復活していて、うれしかった。

2014年10月1日水曜日

白草山

月に一度は今まで登ったことがない、日帰り可能な山に行っている。未知の場所を歩く時の軽い探検気分が好きだ。

今日は白草山に一人で登ってきた。よさそうな山を探していて偶然見つけた山だが、実は「南飛騨で人気ナンバー1」の山らしい。岐阜県と長野県の県境にあり、御嶽山の南西に位置している。 林道を30分くらい歩いてから山道に入る。道の切り方が上手いのか、かなりの急斜面にしては疲労感が少ない。尾根に出てところどこど赤くなった木を見ながら、主稜線の分岐に着き、そこからは南へクマザサの茂る台地のような道を歩いて頂上到着。

頂上からは御嶽山の見事な山体が目の前に見える。別天地のような美しいクマザサの山頂から、悲惨な噴火による遭難が起こっている山を見て、何と表現したらよいか、不思議な気持ちがした。山の遭難は登る人に起因する部分が大きいと思うが、今回の御嶽山の遭難に限っては100%天災だと思う。20歳のころから、何度も登ったり、スキーをしたり、また学生時代には先輩や後輩の遭難もあった縁の深い山だ。それだけに他人事とは思えない。

2014年9月18日木曜日

尖石縄文考古館

木工教室の関係で自然発生的に週の中ほどが休日になる。先日どこかで見た「縄文のビーナス」の写真に惹かれるものがあったので、茅野市の「尖石縄文考古館」へ日帰りしてきた。

諏訪ICから30分ほどで高原ムードの考古館に到着。実はあまり期待してなかったのだが、見事に良い方に裏切られた。受付で写真撮影について聞くと、「撮影禁止マークがついている物以外はかまいません」とのこと。撮影禁止は他の博物館から借りてきた展示物などで、大半の展示物は撮影OK。もちろんフラッシュなしの手持ち撮影で、他の見学者に迷惑にならないように心がけた。

やはり一番良かったのは縄文のビーナス。ちょっとめずらしい後姿を紹介。30センチもない小さな土偶だが、これは国宝。


となりには「仮面の女神」がありこれも国宝。
 
器にあまり興味のない私が気に入ってしまった繊細な縄文土器も数点展示されており、これらもすべて国宝。
国宝だけではなく、多数展示されている縄文土器もすばらしいし、土偶製作体験などもできる。他の見学者も言っていたけど、「入館料500円は安い」と思った。

約4000年前の人間がどのような気持ちで”女神”を作ったのか、歴史ファンではなくても、いろいろ思いをめぐらせる。

2014年9月12日金曜日

トイレの便座交換

教室でみんなが使うトイレの便座が、15年目ともなると、色が少し変色したり、表面がザラつくようになったので、新品に交換した。

TOTOの製品だが、同じ製品はもう製造されておらず、後継のモデルをアマゾンで購入。自宅は二年ほど前に洗浄機能付きに交換したが、洗浄機能はみんなが使うトイレでは好みが分かれるようだ。それで、教室用は便座を温める機能だけのシンプルなタイプにしたので、取り付けはより簡単だった。

問題は取り外した便座。名古屋ではプラスチックは通常の可燃物として処理できるが、便座をそのまま可燃物の袋に入れることは、できたとしても、避けたい(^^;)。金物をはずし、本体を金鋸や古い替え刃式のこで切り刻むこと小一時間。無事小さくなったけれど、15年間さまざまな人が座った便座、御苦労さんという気持ちと、あまり触りたくない気持ちが半々、結構疲れた。

2014年9月10日水曜日

ネット雑感と蕪山

インターネットが始まった極めて初期からネットに近い生活をずっとしている。その頃に比べ、ネットがこれほど普及した昨今の違和感の大きさはとても残念、というか違和感を通り越して危険とも言える状態。

秋になったので、パンツをトランクスからボクサーパンツに変えようかと、どの商品が今売れているのかなとネットを見たら、その後すぐに、ヤフーや他のメジャーなサイトの広告にパンツがどんどん表示されるようになった。似たような経験のある人は多いだろう。一度検索するとその商品の広告が表示されるような仕組みなのだが、気持ち悪いことはなはだしい。

デング熱報道の裏話も最近注目を浴びている。デング熱は昨年200件以上発生しているのに、今年は80件ほどで大騒ぎしている。これは何かを隠すための謀略だというのだ。ネットのこの手の話は、まともに受けとっては後で恥をかくことが多いのだが、原発問題を告発しようとした放送関係者の自殺報道を封印するため、あるいは近日都内の公園で予定されているらしい反原発集会を妨害するために、公園の封鎖や危険性を過大報道をしているなどの意見には、疑いつつも興味を持った。

打ち込んだ検索文字が広告に連動するのと同じように、原発やデング熱について調べたりしたことは、それを注視している人や団体、あるいは政府によって、調査し利用されている可能性は大だと言って間違いないと思う。何の支援組織を持たない個人が、ネットで政府に批判的なことを書くことは、その影響が大きくなればなるほど、危険な状況になっていると言えそうだ。

さて、嫌な話ばかりでは気分が沈むので、登山の話。

やっと好天が続くようになったので、一人で奥美濃の蕪山に登ってきた。昔は行き止まりだった秘境の「板取」、そこにある1000m少々の藪山である。写真は登山口付近の株杉。



株杉とは、近くの板取中学校のHPには、「何度も伐採が繰り返され伐採された一本の株の切り口に新しい杉の芽が付着し、そのまま枯死せずに成長を続け一本の幹が地上2~6mの位置で複数に分かれて出来上がったものだといわれています。」と書かれている。

平日とは言え、山中では私の他、一人の登山者に会っただけ。雑木や杉が鬱蒼と茂る山道を、一人で歩いていると、自分と純粋な気持ちで向き合え、心の洗濯ができたような気がした。

2014年8月27日水曜日

ユリと月下美人

今夏は特別に天候不順で、広島をはじめ各地で豪雨の被害が報告されている。まだこれから台風シーズンがあるので、他所事と思わず用心したい。

そんな湿気の多い天候のためか、庭に自生しているユリの花が今年は大変多い。調べてみると、シンテッポウユリという名前で、タカサゴユリとテッポウユリの交雑種とのこと。


昼間ユリの写真を撮ったと思ったら、夜には月下美人が開花した。どうも秋が早めに来ているらしい。

2014年8月19日火曜日

うどん「日乃出」

讃岐に行った。20代、営業で月二回四国に通っていた。特に香川県は最も長く8年間担当したので、とても懐かしい。駆け出しの営業時代には時間をもてあまし、訪問先近くのお寺などを見ることもあった。国立善通寺病院の近くにあった善通寺は、とても広い境内で参拝客の少ないお寺だったが、何か心に残る雰囲気を感じた記憶がある。それで30数年ぶりに善通寺を訪れた。

全国的に今夏は異常気象だが、特に四国はスカッと晴れる日がほとんどないというか、雨ばかりらしい。いつ雨が降るかわからない蒸し暑い空気の中を境内を抜け、まずは腹ごしらえにと門前町へ歩く。ところが、人の気配がないばかりか、飲食店が見当たらない。景気が上向いていると政府は言うが、四国に限らず地方都市の活気が全く感じられない様子に将来どうなっていくか不安を感じずにはいられない。東京、大阪、京都といった大都会はいいけど、老人ばかりの地方都市はどうなっていくんだろう?。

などと考えながら、暑い中、車で通った時、「たしかこの辺にうどん屋さんがあったはず」と、行ってみると、昭和にタイムスリップしたようなうどん屋さんが一軒あった。予想どおりクーラーはなく、扇風機二台がまわっていて、先客は3人だ。冷やしうどんとちらしずしを注文する。おじいさんがうどんをゆであげて水洗いし、器に入れて氷をのせた。それをおばあさんが持ってきてくれた。そのうどん「これが本場讃岐うどんや!」というような主張の全くない、ひかえめな讃岐うどんはとても美味かった。四国に来ていた時にこちらの人も言っていたけど、本当の讃岐うどんは硬いだけではなく、モチモチしたうどんの食感が大切なんやと。

先客のおじいさんに、店のおばあさんが、「ちょうど来られたからお伝えしておきますわ。この20日で店を閉じますねん。お父さんが高校でてからやから60年やりました」とのこと。偶然にも閉店二日前に店に来たのは、何かの縁かもしれない。おばあさんの許可を得て、少し店の写真を撮らせてもらった。また一軒、この町から店がなくなると思うと、何とも言えない気持になった。

たった一回でしたが、日乃出うどんさん、60年間ありがとうございました。



2014年8月15日金曜日

外壁塗装他

教室が夏休みなので、バンバン遊びに行きたいところだが、以前から工房外壁や外側に面した扉の塗装が劣化しているのが気にかかっていたので、この頃雨模様ではあるが夏にしては涼しいので、重い腰をあげた。

工房外壁は一度塗っているので、二度目ということなる。南と西側がひどい。特に南側にあった山が削られてなくなった影響か、南面の塗装、ひどいところはまったく木肌同然。そやけど、正直なところ、塗装せんとずっとそのままでもいいようにも思うが、塗装してあると剥がれたところはミジメに見えてくるので、やっぱり塗装しないといけないと自分に言い聞かす。

工房外壁はサドリンクラシックのグレーアンバー色。以前買ったお店に注文したら、お盆のため18日出荷になるとのこと。仕方なく、残っている1リットルだけ塗った。また自宅居間の外壁腰板の塗装もほとんどなくなっているので、こちらにはキシラデコール”やすらぎ”だが、やはり塗装後一日ほどは匂いがひどく、体調が悪くなるほどだった。「防腐効果にすぐれるということは、体に悪い」ということや。サドリンの方は我慢できる範囲だったので、今後は自宅側もサドリンに変えていこうか。

昨日は剥がれがひどい扉の下部幕板の塗装をした。 こちらは通常のウレタン着色ニスだと思う。要するに昔の”ペンキ”。塗膜がしっかりできるということは、劣化したら、ボロボロになって剥がれる。

ごらんのとおり、タワシやヘラでこするとバラバラと剥げ落ちるが、厄介なことにどうしても少し残る。あきらめて、そのうえから同色の外部用ウレタンニスを塗るが、塗装中にまた剥がれてくる。やっぱり、頼りないようでも塗膜を形成しない、浸透性塗料の方がよいと思う。あるいは、くすぼったい色になるのを我慢して、無塗装でいくか?

まあ、そんなことを思いながら、来週もハシゴに登って外壁塗装をする予定。 落ちんようにしないとね。

2014年8月11日月曜日

北斎とリヴィエール展

先日、友人の見舞で琵琶湖方面へ行くことになり、その前に一度行ってみたかった佐川美術館 へ行ってきた。ちょうど北斎を中心にした特別展が公開中だ。

北斎とリヴィエール ―二つの三十六景と北斎漫画― 


数年前に名古屋で大規模な北斎展があったので二度目なのに、「冨嶽三十六景」はつい見入ってしまう。富士山と同じようにエッフェル塔を配したリヴィエールのパリの風景も興味深いし、北斎漫画やその版木の実物も見ることができ、大変興味深かった。

美術館の建物は水田に浮かぶ社のような趣で印象的だが、常設展も充実している。お茶のことは皆目よくわからないが、樂吉左衞門作の茶碗をこの目で見たのは初めてだった。

細かい話だが、JAF割引がきいて一般1000円が800円になったのも嬉しかった。また見ている間にお腹がすき、館内のカフェで盛りそばセットの昼食を食べたのだが、フレッシュな桃ジュースも付いていて、水が張られた中庭を見ながらの食事は気持ちよかった。


2014年8月4日月曜日

登山、もろもろ

教室が夏休みなので、山へも行きやすい。昨日まで、最初に勤めた会社の一年先輩の遊び仲間から誘われ、10数人のチームで白馬岳に登ってきた。

そのチームというのは、薬品関係会社だった時の得意先の某大学病院のある大先生(故人)を慕う人達の会である。病院のスタッフと薬品会社の営業が損得抜きで、何年もの間毎夏どこかの山を登っているという珍しい登山隊である。もちろん接待とかではなく、純粋にいっしょに山へ登る会である。この病院を私は担当したことはないが、時にはチームで登るのも楽しそうだと思い、参加させていただいた。

幸運にも天候に恵まれ、すばらしい登山ができた。一日目は午後から栂池ロープウェイから白馬大池山荘まで。二日目はそこから白馬岳へ登り、同じルートを一気に下山するちょっとハードな行程。結局二日目は11時間行動となり、下山時のガレ場など、皆へロヘロになりながらも全員無事下山できた。



とはいえ、夏の登山最盛期の週末に、こんなメジャーな山に登るのは初めてである。山小屋の混雑は予想していたけれど、本当にすごかった。混んでいるだけではなく、寝具の匂いなど、テント泊が多い自分には辛かった。我々は金曜日泊だったからなんとかなったけど、土曜日の混雑はいったいどんなだったろうか?山小屋の使命として、来た人は全員受け入れなければならない事情はわかるが、清潔な生活に慣れきっている現代人にとっては、昔と変わらぬ山小屋の環境はもはや限界に思えた。

登山ブームで美味しい話ばかり先行しているが、山小屋の現状、過酷な登山道、荒天時下でも自己責任で動ける体力と精神力、そういうことについて正しい理解がないと、「山はいいよ」と言われ連れてこられた初心者は悲惨な目にあって、山が大嫌いになる人も多いだろう。知人を登山に誘う人は、いいことも悪いことも含めて、しっかり説明することが大切やと思う。

話は変わるが、東京新聞が発行する山の雑誌「岳人」が、8月号で終わる。次号からは山道具のモンベルが発行するらしい。学生時代から”岳人”には多いにお世話になった世代として、感無量である。右は有名な「日本百名山」。この本が今の登山ブームの原点かもしれないが、深田久弥氏は天国で今の登山ブームをどう見ているのだろうか。

2014年7月21日月曜日

椅子の修理

 何年前に作ったか忘れてしまったが、教室の休憩室でハードに使われている椅子が前々からホゾが緩んでユラユラしていた。昨日それを分解、接着しなおした。

 椅子は時には100キロ以上の圧力がかかる。そのうえ床には凸凹があって5mmくらい段差があるのはごく普通。 だから、椅子はそれに耐えられる強度を持っているか、あるいは段差に応じて変形する柔軟性を持たせる必要がある。この椅子を作ったころは単に充分な強度だけを考えていた。だから時間が経過し接着剤がやせて緩んでグラグラするのは当然で、グラグラすることで逆に壊れずにすんだとも言える。ホゾ組は緩んでからも構造を保つ力がある。ダボだとゆるんだら壊れる。 この椅子は緩みやすいホゾに6mmの丸棒で込栓を入れていたので、グラグラしつつも長年使えたのだろう。


 古いボンドを適当にヤスリなどで落とし、今回はタイトボンドⅢで接着してみた。充填性や実績を考えるとピーアイボンドを使いたいところだが、二液性は手間がかかるし、タイトボンドⅢの強さも試してみたい。




 斜めのホゾはクランプをかけるにもひと手間かかる。角度に応じた当木を作って、ホゾがちょい複雑なので今回は一度に組み上げた。

 最後に座板を元通りにする。無垢の幅広い座板は金属コマで留めていたが、それを取り付ける際、木ネジの穴が金属コマの長穴の端に来ているのに気がついた。長年の間に5mm以上縮んだことになる。


これであと何年緩まずに使えるだろうか?

2014年7月15日火曜日

木工教室ミーティング資料

2000年1月に木工教室をスタートした。その後、作るだけではなく、2003年11月からは毎回15分程度のミーティングを行い、その都度私が必要だと感じている木工に関する知識や注意事項をA4一枚にまとめて、ミニ講義をしている。ある生徒さんがそれを簡易製本したのを昨日見せてくれた。月二枚、夏休みがあるから一年で22枚、10年だと220枚の立派な本である。


私自身はパソコンの中にそれらの文書・資料を保管してあるだけで、”本”になったのを見たのは初めてである。内容別に分類してあり、めくってみると、確かに自分が書いた資料が並んでいる。木工関係の蔵書からコピーをしたりネットから資料をピックアップしたりはしているが、基本は自分の考え方を大切にしている。こうした蓄積を具体的な形として見ると感慨深いものがあった。


刃物の研ぎなど、本のような知識で伝わるものではない。また木工初心者の方が切削理論の話をを聞いても理解できないだろう。それでも、いつか「こういうことだったのか」と思ってもらえればと思いながら、これからも続けていきたい。

2014年7月12日土曜日

ウソはあかん

”ウソ”は信用をなくす。木も人間も、そして政治家も。

昨日夕食の時に箸を噛んでしまい、先端が折れた。その折れた面が斜めになっているので、よく見てみると、外観は黒檀だが中が白い!そのうえ、斜めに折れるということは、目切れしているわけで、木の使い方が極めてズサン。これに比べ本物の黒檀の端は、20年以上使っているが、実に丈夫。

捨てる前に折ってみたのが次の写真


材は緻密な南洋材だろうが、これだけ木目が斜めに走っていたら(目切れしている)、折れるわなあ。木目のことに注意を払わず、ザザッと切って、サンダーで削り、塗料にドブ漬けして作られたものと思う。

いったい何で黒い色を付けたのやろ?。長年の間、着色剤がすこしずつ口に入っていたと思うと、気持ち悪い。基本塗りの箸は嫌いで、黒檀や山桜を削って作った無塗装の箸を好んで使っている。すぐ汚れるけど、その方が貫禄があるし、安全や。

2014年7月4日金曜日

LAに行ってきました

いずれ旅行記をまとめるつもりですが、一足先にホームページ「月刊記事」にロス中心部から車で1時間ほどのところにある、サムマルーフ氏の家の見学ツアーに参加した時のレポートを書きましたので、ご興味のある方は見てください。

さて、

今度の旅は私的な行事がほとんどで観光旅行ではなかった。その分、現地の人の生活そのものを見る機会は多かった。LA(ロサンゼルス)は、完全に車社会で、大都会ではあるが、西部劇に出てくる街をそのまま大きくしたようなところもある。地域によって雰囲気(治安も)がガラッと変わり、多様な人種を抱えるアメリカを実感する。

写真はホテルの近所を散歩した時に歩道にあった、自転車をとめるスタンド。

2014年6月25日水曜日

丸棒?削り

外国の方に日本的な物をと、和手ぬぐいを使った掛け軸のようなものを作った。と言っても手ぬぐいは買ったので、端に入れる木の丸棒だけ。

丸棒を作る方法はいろいろある。ロクロを回す、ルータービットで四方から削って円くする、ラッパ鉋のような仕組みを作って、電動ドリルで回転させて作る方法もある。が、今は手鉋で作るのが好み。帯のこでラフに切り出した角材を刃を多い目に出したブロックプレーンで八角形に削り、南京鉋などでそれを大まかな16角形にして終わり。研磨紙は使っていない。
このように分厚く削っていく作業には、刃が12度と低い角度で仕込まれている西洋のブロックプレーンは大変具合がいい。切削角が小さいが、意外と逆目が出にくい。もちろん、刃が繊細に研ぎあがっていないとうまくいかない。

教科書みたいだが、丸棒を作る時は、決して最初から○にしてはいけない。角をとって八角にする段階で、削った面が均一な幅になっているのを確かめることができることが重要。その過程で均一に削る手加減がわかってくる。16角形にする時も同じ気持ちで削る。細い丸棒ならこの段階でほぼ○になっているはず。

というか、ツルンとした無機質な丸棒ではなく、手で削った味わいが残っている方が、ここでは好ましいと思う。数年前に製材した神代ニレの小さな端材もいい味出している。

2014年6月18日水曜日

ブロンズシェラック

細々と・・・ではあるが、木工関連素材の通販を続けている。明るい色の家具が好きなので、欧州で古くから使われてきたシェラック、その中で漂泊されたブロンズシェラックのみ扱っている。毎回5kg購入し小分けしているが、先日在庫がなくなり、注文し入荷。今日それを二人で小分けした。

はかりで正確に200gを取り分ける作業、意外と時間がかかる。そして、夏の高温と湿気を避けるため、年中工房の冷蔵庫で保管している。このように手間がかかるし、販売数や利益を考えると、続けてられない。でも趣味の時から考えると20年以上続いている。通販で遠くの方と知り合いになったりできるのも、楽しみのひとつかもしれない。


2014年6月11日水曜日

「美術工芸の明日を担う20人展」

陶祖800年祭記念・瀬戸市美術館特別展
「美術工芸の明日を担う20人展-今瀬戸にKOUGEI力が結集!-」

 


近所に買い出しに行ったついでに、瀬戸市美術館で開かれている特別展を見た。ウチから30分ほどのところで、すばらしい作品を多数見ることができてよかった。入場料500円、図録800円、安いと思う。

木工関係では、象眼を施した小箱、漆工芸、滑らかな曲線の大型木彫オブジェなど。金工やガラスなど他の分野の作品も大変レベルが高く、自分が作る木の家具とは比較にならない、別世界の作品ばかり。

7月27日まで。興味のある方はぜひ都合をつけて見に来られてはいかがでしょうか。名鉄「尾張瀬戸」駅徒歩13分。車なら楽勝。駐車場無料。

2014年6月10日火曜日

研磨とメンテナンス

すみません、今日は木工の実務を経験している方にしか理解できない話です。

教室で一番使う横切盤の丸鋸刃を研磨した。いつもは、”すくい角”と ”逃げ角”の研磨をするのだが、今回はそれほど切れ味が落ちているわけではないので、すくい角のみ。欧州製の丸鋸で、すべての刃を同じ角度で研磨できるので楽。ただし、日本製の丸鋸刃の切れ味には及ばない。 マキタのチップソウ研磨機は、簡単な構造ではあるが、よくできていると思う。



別の昇降盤、先週の教室で溝突きをしたら、側面に少しコゲができていた。ひょっとしたらと思って、リップフェンスをチェックすると、どうしてかわからないが、刃との平行が狂っていた。木製の定規板が長年の間に狂ったのだろうか。まず木製定規を手押しと自動で完璧な平面とし、次に定盤の溝とフェンスが完全に平行になるよう、紙のスペーサーを挟んで取り付けた。その後、丸鋸刃とフェンスが平行、もしくはほんの少しだけ後方で広くなるよう(0.3mmくらい)、定盤のねじを緩めて調整し直した。
これだけの調整で、切味が軽くなった。切れ幅をノギスで測ると、3.0mmで鋸刃幅と全く同じ。やっぱりこうでなくちゃ!。

長年木製定規板を使っておられる方は、一度チェックされるといいかも。

2014年6月7日土曜日

木工家ウィーク

私的事情で今年は参加していない木工家ウィーク、昨日”お客さん”として見てきた。

豪雨で名鉄瀬戸線「尼ケ坂」駅で、しばし雨宿りの後、南へ歩く。最初は長屋門。
親しい若手木工家のグループが国産の杉材を使った実験的スツールなどを展示している。


そこから東へ少し歩くとCanna家具店。漆工芸の作品などがみられる。
ウィークをお世話されている井崎さんの作品や本の展示も。

今度は西へちょっと歩くが、名古屋では貴重な歴史的建造物である「撞木館」
椅子展や家具、工芸品が所せましとならんでいた。入場料200円必要。
 その後「文化のみち二葉館」前から観光巡回バス「メーグル」に乗って、栄まで行き、ナディアパークの展示会を見た。あいにく「木のおもちゃ展」は土曜からだが、家具デザインさんの展示を見た。

そして最後は、古巣の「電気文化会館」へ。雨の平日というのに、お客さんが結構多い。積み重ねで認知度が高まっているのだろう。継続は力なり・・・。 知り合いが多いというか、今年は出ていないけど、仲間ばかりなのだ。年に一度の同窓会という感じ。
夜は飛び入りで懇親会に参加し本日終了。疲れたけど、楽しかった。また来年。

2014年6月5日木曜日

linux選び


自分は花にあまり興味はないが、ヨメサンが育てた庭のブーゲンビリア、雨上がりに映えては実に鮮やか。そんな折、ウチの土手に下校途中の小学校低学年の子が4人ほど群がっている。行ってみるとヤンチャそうな男の子がエノテラの花を一輪手に取り「持って帰ってお母さんへプレゼントするねん!」。それを聞いて、なんとなく目頭がジーンとしたのは、年を取った証拠?

話は変わり、パソコンに興味のある方向けの話題。

このところ夜はlinuxオタク状態。いじくりすぎてXPが動いていたパソコンのOSを消してしまい、元々付いていたVISTAに入れ替える作業も発生、それも乗り越え、ようやく安定して自宅のパソコンを使うことができることになった。

WindowsXPサポート終了で嫌気がさし、Linuxを試してみたい方もおられると思うので、とりあえず、どんなことをやっているかを書いてみた。ここに書いてあることがよくわからない場合は、linuxに手を出さない方が無難。

---Linuxを試す前の注意点 や準備---

・パソコンがあまりに古いとダメ。大雑把に言って、5年以上前のパソコンだと動かない、あるいは動いても遅くてストレスがたまる可能性がある。メモリが1GB以下だとシンドイ。

・いろいろ試すのにUSBメモリーから起動するのが便利。無理な場合は、CDやDVDに焼く。方法は検索すればいっぱいでてくる。

・初めてLinuxを入れる場合は、windowsが動かなくなってもかまわないPCにした方が無難。共存環境を作るのは難しくないが、リスクもある。

---現在の状況---

・Windowsのパーティションを半分の約150GBに縮小、現在はVISTAを入れてある。残りの150GBを約50GBX3に分割し、そこに三種類のLinuxを入れて長期テスト中。

Ubuntu14.04
日本語化済みで、オフィスに相当するソフトも最初から入っている。ユーザーも多く、初めてならこれがおすすめ。5年間サポートされるLTS版が出たばかり。難点はメニューやデスクトップがXPと違うため、慣れないと使いにくいこと。

Linux mint 17
 XPと操作が似ており、違和感なく、安定している。ただし、そのままでは日本語入力ができないため、インストール後ターミナルでコマンドを入れてやる必要がある(日本語化のページを見て、コピー&ペーストすればよい)。それを除けば、XP後継linuxとしては本命かも。

Voyager
mintもそうだが、これも本質はubuntu。フランス製で、独特のセンスがあり、軽くて安定している。使うのが楽しい。細かいメニューなど日本語化されていないこともあって、その辺が不安か。


・能力の低い古いノートパソコンにはLinuxBeanを入れている。日本製で、日本語入力も問題なく、windowsアプリが動くWineも入っていて使いやすい。

というわけで、結論:
Linuxを始めてみようという方には、UbuntuかLinux mintがおすすめです。古いノートパソコンなら、日本製のLinux beanかな。

Ubuntu
Liunx mint
Linux bean

2014年5月29日木曜日

生木の含水率の違いに驚いた

いただいた白樺の生木で小さなスプーンなどを作っている。先日の教室で遊び半分に半割した丸太の含水率を測ってみて驚いた。

まずは表皮を剥いたところで測定。ごらんのように30%以上、完全に振り切っており、測定不可能なほどボトボト状態。




次は心材側。含水率計の密着度が悪いなどの要因はあると思うが、なんと13%!!。2-3年天然乾燥した材木並の数字。
 含水率は正確には樹種によって補正しなければならないけれど、心材と辺材でこれほど含水率が違うと思わなかった。教科書の知識で木材は中心にいくほど乾いていると知ってはいたが、実際にその数値を見ると、あまりの違いに驚くばかり。

2014年5月23日金曜日

恥ずかしいけど・・・

ヨメさんが「二階の真ん中の部屋に時計がなくて不便やから、時計買っていいかなあ?」と聴くので、思わず「ムーブメントが余っているから作るわ」と言ってしまった。ちょうど使いものにならないクサビ型をした神代ニレの小さな板材があったので、それを使い、機械を使わず手道具だけでL字型に組んでみることにした。 この頃、機械で切るより、手鋸が面白いのである。

不定形な材になんとか墨を入れ、なれない角度でアリを刻んでみたが、腕が悪いせいもあるだろうが、隙間ができてしまった。それでご覧のとおりに埋めて誤魔化した。

 だんだん老眼がすすみ、墨線がよく見えない。しかし、失敗のリカバーは経験を積んで、だんだん上手くなる(^^;)。接着剤が乾いてから鉋で削ると、よく見ないとわからない。
 ムーブメントを取り付け、黒檀の薄板で針を作った。文字盤がなくて寂しいが、よいアイデアが浮かばないので、今日はここまで(たぶん、ずっとこのままやな)。

2014年5月21日水曜日

エノテラと白樺の生木

今年もエノテラが咲き誇ってます。きれいで大きくならないため、土手にはいいんですが、生命力が強く、花壇にまで侵入して少々困ることも。


ある生徒さんから、白樺の生木をもらった。雪に埋まっていたとかで、ボトボトの生木。とりあえず、40cmくらいに切って、ナタで4つに割り、小さなカップを作ってみた。 刃物を入れると水がでてくるほどだけれど、とても柔らかく、加工は超楽。ナイフで削るのは、時間を忘れる楽しさがある。量産品とは正反対の世界。


カペラゴーデンの木工サマーコースではお玉のような大きなスプーン作りをとても大切にしている。簡素な刃物が作る形の美しさがあるし、自然と木目を読むことにもなる。また自分のイメージどおりに曲線を作り出す作業でもあり、造形力アップにもつながるからだろう。