2014年2月23日日曜日

プロが撮った写真

年末年始、娘つながりで、プロの写真家に工房や自分の写真を撮ってもらう機会があった。先日それを送ってもらったが、やっぱり一味も二味も違うものだった。あくまで推測だけど、木工に詳しいわけではないことで余計な先入観なく”絵”になるモノが撮れるのではないか。また興味のある対象を逃さずにクローズアップする感性や技術に優れているのではないかと思った次第。

工房の壁にかけてある組手などの見本。いつも見ている自分は全く気づかなかったが、写真になるとなかなかいい感じや。木工作品もそうやと思うけど、ディテールへの気遣いが作品の良さを決めるなあ。
機械室の隅にある保存用端材置場の写真。これも普段は全く気にとめないが、あらためて見るととても美しい。

ブログ用で画像サイズをかなり落としているため、良さはわかりにくいが、実際のサイズで画面全面に表示してみると、びっくりするほどキレイだ。

2014年2月11日火曜日

ジグソー、世代交代

二回分解掃除したマキタのジグソーが、また動きが重くなった。このまま使うと、いつか発火するかもしれないので、いつ壊れてもよいように購入していたマキタの新型ジグソーにバトンタッチし、隠居させることにした。ボッシュや日立も良さそうだが、今までマキタのジグソーで問題なかったので、メーカーを変える必要性は感じない。

左が1990年頃大阪日本橋の尾崎電気で買った、当時一番高かったジグソー。教室を初めてからでも15年目で、木取りになくてはならない道具だった。変速とオービタルは絶対必要だと思うから、新型も同じくハイエンドモデル。流石に進歩していて、ひじょうにスムースな切断で、刃の交換は道具なしに行えてたいへん便利に感じる。

さて隠居したジグソーはどうしようか。分解してコードなど使える部品はとって捨てるか?。もったいないような気もするが、25年近く使ったので大往生だろう。

2014年2月10日月曜日

機械の音を聞く

 毎週土日月の木工教室3日間を支障なくこなすには、機械の保守が不可欠。基本は音だ。誰もいない工房で、ひとつずつ機械を回して注意深く音を聞いてゆく。木工に限らず、町工場などの製造現場では常識だろう。

 数日前からマキタの小型自動鉋盤から、カタン・カタンという音が3〜4秒毎にする。特に危険というような音ではないが、気になる。それで原因を考えてみた。高速回転軸から発生していれば、こんなにゆっくりした音はしないはずだ。だから、おそらく、材料を送るローラーや駆動系に何か木くずでも挟まって音が出ているのではないかと・・・。

 今朝、カバーをはずして、駆動系を点検してみた。大型機械は頻繁に点検しているが、マキタのこれは、一年くらい開けていなかったので、木くずがいっぱい。きれいに掃除してスイッチを入れてみると、駆動用チェーンのタルミをとるためのバネが、カタン・カタン音の発生源とわかった。チェーンの一部分が動きが悪くなって、くの字型のままバネを通過するためにバネが持ち上げられ、それが戻る際にカタン音が出ていたわけ。
  チェーンのゴミをブラシで丹念に取り、CRCを吹きかけ、固くなっているチェーンのところを手でモミモミし、スムースに動くようになったのを確認し、余分な油を拭きとって、終了。

 大きな自動鉋盤を買う際、機械屋さんから「チェーンは油を切らさんように、よう見てやってな」と言われたことを思い出した。「大工さんが現場に持ち込んで使うような小型機械も、やっぱり同じなんや」と、当たり前のことを再認識。

2014年2月4日火曜日

教えられる

昨年後半からウチの教室に一人のアメリカ人男性が来られている。彼はアメリカでキッチンキャビネットなどの作りつけの仕事をしていたとのことで、ある意味私よりも完全にプロだ。だから私のハッタリの多い英語でも、言いたいことを察してくれ、木工に関しては教えるのは楽なくらいだ。ただし、世間話が疲れるが、これは仕方ない。

彼は、プロだったから当然かもしれないが、教室が終わる時に道具を元の位置にしまうことや、自分で出した木くずなどの掃除がとても行き届いている。これは簡単なようで、なかなかできないことで、道具や木をどこに置いたかよく忘れる自分が恥ずかしい。

趣味の木工教室ということで、”職人としての常識や心構え”を教えることはあまりない。しかし、みんなが木工作業を楽しめるように、また安全のためにも彼に見習うことは多いと思う。