2014年5月29日木曜日

生木の含水率の違いに驚いた

いただいた白樺の生木で小さなスプーンなどを作っている。先日の教室で遊び半分に半割した丸太の含水率を測ってみて驚いた。

まずは表皮を剥いたところで測定。ごらんのように30%以上、完全に振り切っており、測定不可能なほどボトボト状態。




次は心材側。含水率計の密着度が悪いなどの要因はあると思うが、なんと13%!!。2-3年天然乾燥した材木並の数字。
 含水率は正確には樹種によって補正しなければならないけれど、心材と辺材でこれほど含水率が違うと思わなかった。教科書の知識で木材は中心にいくほど乾いていると知ってはいたが、実際にその数値を見ると、あまりの違いに驚くばかり。

2014年5月23日金曜日

恥ずかしいけど・・・

ヨメさんが「二階の真ん中の部屋に時計がなくて不便やから、時計買っていいかなあ?」と聴くので、思わず「ムーブメントが余っているから作るわ」と言ってしまった。ちょうど使いものにならないクサビ型をした神代ニレの小さな板材があったので、それを使い、機械を使わず手道具だけでL字型に組んでみることにした。 この頃、機械で切るより、手鋸が面白いのである。

不定形な材になんとか墨を入れ、なれない角度でアリを刻んでみたが、腕が悪いせいもあるだろうが、隙間ができてしまった。それでご覧のとおりに埋めて誤魔化した。

 だんだん老眼がすすみ、墨線がよく見えない。しかし、失敗のリカバーは経験を積んで、だんだん上手くなる(^^;)。接着剤が乾いてから鉋で削ると、よく見ないとわからない。
 ムーブメントを取り付け、黒檀の薄板で針を作った。文字盤がなくて寂しいが、よいアイデアが浮かばないので、今日はここまで(たぶん、ずっとこのままやな)。

2014年5月21日水曜日

エノテラと白樺の生木

今年もエノテラが咲き誇ってます。きれいで大きくならないため、土手にはいいんですが、生命力が強く、花壇にまで侵入して少々困ることも。


ある生徒さんから、白樺の生木をもらった。雪に埋まっていたとかで、ボトボトの生木。とりあえず、40cmくらいに切って、ナタで4つに割り、小さなカップを作ってみた。 刃物を入れると水がでてくるほどだけれど、とても柔らかく、加工は超楽。ナイフで削るのは、時間を忘れる楽しさがある。量産品とは正反対の世界。


カペラゴーデンの木工サマーコースではお玉のような大きなスプーン作りをとても大切にしている。簡素な刃物が作る形の美しさがあるし、自然と木目を読むことにもなる。また自分のイメージどおりに曲線を作り出す作業でもあり、造形力アップにもつながるからだろう。

2014年5月15日木曜日

Sketchupの現状

何度か紹介している3DCADソフトのSketchup、現在はSketchupMakeとしてPro版が同封される形で配布されている。この”Make”は完全に商用利用不可で、仕事で使う場合には有償のPro版を購入する必要がある。売却される前のGoogle版は、たしか商用利用可という解釈だったと思う(勘違いかもしれないが・・・)。

Make版は当然同じように使えるが、「お試しはあと何分です」などと毎回表示されるのがうっとしい。それで旧Google版はないかと探していたら、見つけました。Google版の最終バージョンであるSktechUP8が、下記からダウンロード可能。いつまであるかわからないので、とりあえずダウンロードして保存しておくのが賢明。

http://www.sketchup.com/download/all

各国バージョンが並んでいるので、日本語のSketchup8を選べばOK。インストールし、起動後、最初に表示される画面で、バージョンアップの表示があるが、これはクリックしないこと。

2014年5月3日土曜日

Roubo bookstand

届いたばかりのFurniture&Cabinet Making誌をパラパラめくっていたら、X型ブックスタンドの製作記事が目に入った。最初別に変わった物ではないと思っていたけど、よく見ると一枚の板から組手で交差したX型を作り出すという珍しいもの。海外では”Roubo Bookstand”と言う名前でよく知られた製作課題のようで、1700年代にはすでにあったという。手加工でしかできず、ノミや鋸の使い方の練習になる。早速作ってみた。

墨を入れ、刻んでいく。そして組手部分を残し、両側から板を半分に割る。ここはバンドソウではなく、手鋸で挑戦したい。その方が部材を無駄にしないし、作った満足度がアップする(^^)。
 両面からケヒキを二重に回し、その間を切り進む。その後、組手部分を細い糸鋸で縦に切りはなすと・・・。

 X型ブックスタンドのできあがり。教室で中~上級者向け課題にするかなあ?